2026/01/09 コラム
「音楽が大好き」「子どもの笑顔を見るのが嬉しい」 そんなあなたの優しい気持ちを、未来への専門的なキャリアに繋げてみませんか?
音楽の持つ不思議な力を使って、発達に特性のある子どもたちの成長をすぐ隣でサポートする。そんな専門家が「こども音楽療育士」です。
この記事では、高校生の皆さんが進路を考える上で知っておきたい「こども音楽療育士」の仕事、資格の取り方、そして将来のキャリアについて、札幌国際大学での学びを交えながら、詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの「好き」が誰かの未来を照らす力になる、そんなやりがい溢れる仕事の世界を一緒に見ていきましょう。
「こども音楽療育士」という言葉を、初めて聞いた人も多いかもしれません。これは、音楽を通して子どもの発達を支援する専門的な知識と技術を持っていることを証明するための資格です。
まず大切なこととして、「こども音楽療育士」は、一般財団法人全国大学実務教育協会が認定する民間の専門資格として位置づけられています。この資格は、単独で仕事を探すというよりも、保育士や幼稚園教諭といった、子どもと関わる国家資格などと組み合わせることで、専門性をさらに高める「付加価値」としての役割を担うことが期待されます。
つまり、保育や教育のプロフェッショナルが、さらに「音楽を使った発達支援」という強力なスキルを身につけるための資格、と考えると分かりやすいでしょう。だからこそ、札幌国際大学のように、保育士資格や幼稚園教諭免許状と一緒に取得できる大学で学ぶことが、将来への大きな強みになり得ます。
この二つの言葉はよく似ていますが、目的やアプローチに違いが見られます。
こども音楽療育士が主に行うのは、治療ではなく「療育」です。「療育」とは、障害のある子どもが社会的に自立できるよう、一人ひとりの特性に合わせて行われる発達支援のこと。音楽の楽しさを通して、子どもたちの「できた!」という経験を増やし、豊かな成長をサポートするのが大切な役目です。
「こども音楽療育士」になるには、どのような進路を考えれば良いのでしょうか。ここでは、そのための定められたルートについて解説します。
「こども音楽療育士」の資格は、通信教育や独学のみで取得することはできません。この資格を取得するためには、認定機関である一般財団法人全国大学実務教育協会が定めた、専門の養成課程を持つ全国の大学や短期大学に進学し、所定の科目を履修して単位を取得する必要があります。
これは、音楽の技術だけでなく、子どもの発達心理や障害に関する専門知識、そして実習を通した実践的なスキルが、この資格には不可欠だと考えられているためです。大学という専門的な環境で、体系的に学ぶことが資格取得の基本的な条件となります。
札幌国際大学の心理学科子ども心理専攻では、資格取得に必要な3つの領域を、心理学という独自の視点から、より深く実践的に学んでいきます。
音楽の基礎はもちろん、本学の最大の特色である「心理学」をベースに、子どものこころの発達を深く学びます。なぜこの子はこういう行動をとるのか、その背景にある心理を理解することで、表面的な対応ではない、一人ひとりに寄り添った支援の土台を築きます。
「子ども音楽療育実習」という授業では、音楽を使った楽しい遊びを通して、障がいや発達に心配がある子どもたちの発達を促す療育の方法を学びます。学内で行う音楽療育ワークショップで実際に子どもたちをサポートしながら、理論と実践を結びつけ、確かなスキルを身につけていきます。
本学では、3〜4年次の本格的な実習を見据え、1年次から「子ども心理フィールドワーク」という授業を用意しています。自然に囲まれた広大なキャンパスや附属の子ども園、地域の施設などを活用し、早い段階から子どもたちと触れ合う機会が豊富にあります。ボランティア活動も活発で、机上の学びだけではない、生きた経験を通して人間力も備えた質の高い専門家を目指せる環境です。
資格を取得した後、実際にどのような仕事に関わっていくのでしょうか。
こども音楽療育士は、様々な発達の特性を持つ子どもたちを支援の対象とすることがあります。
大切なのは、一人ひとりの個性やニーズを深く理解し、その子に合った方法でサポートを考えることです。
大学を卒業し、資格を取得した先輩たちは、様々な場所で活躍しています。
札幌国際大学では、こども音楽療育士だけでなく、幼稚園教諭一種免許状、保育士資格、さらには児童指導員任用資格や認定絵本士など、複数の資格取得を目指せるため、卒業生の活躍の場は多岐にわたります。
「こども音楽療育士」という職種名だけで求人が出ることはまだ多くはありませんが、保育や福祉の現場では、この資格を持つ人材へのニーズが高まっていると言われています。
例えば、認定こども園に就職したNさんのように、現代の保育現場では発達が気になる「グレーゾーン」の子どもへの支援が課題となることがあります。そんな時、心理学の知識と音楽療育のスキルは、他の職員にはない専門性として、子どもたちの可能性を広げる鍵になり得ます。
また、公務員保育士として札幌市に就職したTさんは、音楽療育だけでなく、園芸療法や絵本など、大学で多様な視点を学んだことが自分の強みになったと語ります。
このように、複数の専門性を掛け合わせることで、あなただけのユニークなキャリアを築いていける可能性があります。
実際に本学で学んでいる先輩や、社会で活躍する卒業生の声を聞いてみましょう。
「保育の資格に加え、認定絵本士やこども音楽療育士など道内唯一の資格が取れる特別感に惹かれました。付属の子ども園や養護施設などで実際に子どもたちと関わりながら経験を積めるのは自信にもつながります。」
「先輩との縦のつながりが強く、実習先の情報や課題のアドバイスももらえます。子どもの心理をベースに保育が学べる本専攻は、3年になっても時間割はびっしりだけど、忙しさの中に楽しさもぎっしりつまっています。」
「大学では保育者に向いていないと投げ出したくなる時期もありました。でも、ゼミの先生の言葉を胸に乗り越え、気付けばひとつの園で7年が過ぎ、今年からは主任として園の運営にも当たっています。音楽療育士のワークショップでさまざまな子どもたちと触れ合ったことや、心理学の知識も、今の私を支えてくれています。」
こども音楽療育士は、音楽という世界共通の言葉を使って、子どもたちの心に触れ、その子らしい成長を応援する、本当にやりがいに満ちた仕事です。 それは、ただ音楽を教えるのではなく、音楽を通して「人と繋がる喜び」「自分を表現する楽しさ」「乗り越える達成感」を子どもたちに届ける仕事と言えるでしょう。
札幌国際大学の心理学科子ども心理専攻では、心理学という深い人間理解を土台に、音楽療育をはじめとする多彩な専門知識と、豊富な実践経験を積み重ねていくことができます。
もしあなたが、この記事を読んで心が動き、「ここで学びたい」と感じたなら、それは未来への大きな一歩です。ぜひ一度、オープンキャンパスに足を運んで、大学の雰囲気や先生、先輩たちの姿に触れてみてください。あなたの「好き」という気持ちが、子どもたちの輝く未来を創る「本物の力」になる、そのための学びがここにあります。