「社会・集団・家族心理学」を履修する希望者がフィールドワークの一環として札幌市児童相談所を見学しました。

家族という集団内で生じる『虐待』を取扱う専門機関である児童相談所に、見学を希望した履修生たちは施設到着時から興味津々で興奮気味でした。
相談二係長から、パワーポイントを使った丁寧な説明をいただき、実際に児童やその保護者と面接を行う面接室等も見学させていただきました。『虐待』ばかりでなく、被虐待児童を一時的に預かる『里親』や、『特別養子縁組』といった、授業で触れた“家族や家庭”に関する様々な児童福祉の実務について解説いただき、授業中から疑問に思っていた内容を次々と質問しました。

予定の時間をオーバーしているにもかかわらず、「虐待によって崩れかけた親子関係の再構築」や「虐待に対して早期に対応するための関係機関の連携」といった答えにくい質問に対しても、丁寧に応えていただき、見学者全員、大満足の半日でした。

第二児童相談所が、本学からもほど近い白石区に開設が予定されている話や、児童相談所のボランティア「メンタルフレンド」の話をお聞きし、漠然と抱いていた児童福祉への興味関心が、在学中の活動や卒業後の進路に具体的に結びついた見学でした。