2026/10/16 大学より
地域・産学連携センターでは、北洋銀行による令和8年度地域貢献活動団体への支援を受け、遠軽町教育委員会のご協力のもと、「白滝黒曜石フィールドワーク」を実施しました。
本フィールドワークは、北海道が誇る文化・自然遺産である黒曜石への理解を深め、その価値を将来世代へ引き継いでいくことを目的に企画したものです。今回は、札幌市在住の小学5・6年生と中学生、その保護者2組4名のほか、考古学を学ぶ本学学生2名、教職員など、総勢12名が参加しました。
9月23日(水・祝)に実施した事前学習会では、国際教養学科の髙倉純教授から黒曜石についてのレクチャーを受け、実際に遺跡から出土した黒曜石製の石器のスケッチに挑戦しました。
参加者は、石器の形や割られ方などをじっくりと観察し、スケッチを通して細部まで正確に捉える力を養いました。その後、本学博物館を見学し、産地による黒曜石の性質の違いや、白滝遺跡群について学びました。
10月3日(土)の現地見学会では、遠軽町教育委員会の瀬下直人学芸員の解説のもと、白滝ジオパーク交流センターと遠軽町埋蔵文化財センターを見学しました。黒曜石の生成過程や、国宝に指定された白滝遺跡群の出土資料について学び、理解をさらに深めました。
また、黒曜石を使った石器作りにも初めて挑戦しました。専門家のアドバイスを受けながら、参加者は少しずつ割り方のコツをつかみ、旧石器時代の人々が持っていた技術の奥深さを体感しました。
午後は、湧別川の川辺を散策しながら黒曜石を探しました。目が慣れてくると、足元に手のひらほどの大きさの黒曜石が数多く見つかり、参加者からは驚きの声が上がりました。
連日の雨の影響により、国内最大級の黒曜石原産地である赤石山の山頂までは行くことができませんでしたが、山頂に近い川辺では、さらに大きな黒曜石を見つけることができました。原産地に近づくほど大きく良質な黒曜石が見られることを、実際の観察を通して学びました。
最後に白滝遺跡群を見学しました。豊富で良質な黒曜石を産出する赤石山を背景に、石器作りの拠点となった遺跡が約90か所確認されています。参加者は、当時の人々の暮らしや活動を想像しながら、歴史への思いを深めました。
今後、参加者の皆さんには、事前学習やフィールドワークを通して見たこと、聞いたこと、学んだことをポスターにまとめていただく予定です。完成したポスターは本学博物館で展示し、本学学生や来館者に学習の成果を広く共有していきます。