2026/10/14 大学より
関係の皆様へ
この度発生いたしました、本学のメールアカウントに対する不正アクセスならびに本学関係者を装ったフィッシングメールの送信事案につきまして、対象となる皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。
事案発生直後より、被害の全容解明と再発防止策の構築に取り組んでまいりました。このたび、セキュリティ専門ベンダーによるフォレンジック調査(詳細なアクセスログ解析等)およびシステム保守ベンダーによる不正な痕跡の除去とセキュリティ対策が完了し、システムの安全性が確認されましたことから、通常運用を再開いたします。本学といたしましては、引き続きシステムの安全確保と情報セキュリティの向上に取り組んでまいります。
これまでの調査により判明した事実関係と、実施いたしました恒久対策について、以下のとおりご報告申し上げます。
2026年7月9日以降、本学の学生および教職員がフィッシングメールを受信し、本文のURLから偽装サイトにアクセスしたことでメールアカウントが第三者に不正利用される事案が発生いたしました。調査の結果、複数のアカウントにおいて不正アクセスが確認されております。また、これらのアカウントが踏み台とされ、学内外の宛先へ向けて大量のフィッシングメールが送信されたことが確認されました。
セキュリティ専門ベンダーによる調査の結果、乗っ取られたアカウントにおいて一部のメールボックスへの不正なアクセスや不審なファイルの設置、共有設定の変更等が行われた痕跡が確認されました。これらの痕跡を踏まえて調査を継続してまいりましたが、現時点で個人情報の外部への流出は確認されておりません。今後新たな事実が判明した場合は速やかにご報告いたします。
二次被害の防止およびシステム内の脅威を完全に排除するため、以下の対策を実施・完了いたしました。 ○不審ファイルの完全除去: 攻撃者によってSharePointおよびOneDrive等に設置された、フィッシングサイトへ誘導する不審ファイルを特定し、すべて削除いたしました。 ○不正なアクセス経路の排除: 攻撃者がパスワード変更後もアクセスを維持できるよう仕掛けた「不正なアプリの登録」や「不正なデバイスの登録」、「不正なメール自動転送設定」等の痕跡を特定し、排除いたしました。 ○全アカウントの資格情報リセットと認証再整備: システムの安全性を確実なものとするため、被害の有無にかかわらず全学生および全教職員を対象に、パスワードの一斉リセットと多要素認証の必須化を実施いたしました。あわせて、パスキー認証の導入を進めております。
今後の再発を確実に防ぐため、本学のMicrosoft 365のライセンスを、より高度な保護機能を備えたものへアップグレードいたしました。これにより、異常な通信や不審なアクセスをリアルタイムで検知し、自動的に遮断または追加の認証を要求する仕組みを導入するなど、より強固なセキュリティ環境を構築いたしました。
本学では今回の事態を重く受け止め、多要素認証の運用見直しおよびパスワード運用ポリシーの厳格化を図るとともに、継続的な監視体制を強化してまいります。また、全学生および教職員に対し、フィッシング詐欺の手口や情報セキュリティに関する注意喚起・教育を継続的に実施し、組織全体のリテラシー向上に取り組んでまいります。