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2026/07/30 学部・学科

【国際教養】「やってみよう」の一歩が世界への扉を開いた

海外プレゼンテーションコンテスト優秀賞で実現した韓国調査の旅

「海外へ行ってみたい。」

そんな思いを持って札幌国際大学へ入学した二人の学生が、自ら企画した海外旅行プランで見事優秀賞を受賞し、その夢を実現しました。

2025年度海外プレゼンテーションコンテストで優秀賞に輝いた人文学部国際教養学科2年(取材当時)のSさんとMさん。副賞15万円を活用し、「絵で伝える言葉を学ぶ旅」をテーマに、2026年3月12日から18日までの6泊7日、韓国・ソウルと釜山で現地調査を行いました。

二人にとって人生初となる海外旅行。現地では日本との文化や案内表示の違いを調査し、多くの気づきを得るとともに、挑戦することの大切さを改めて実感したといいます。

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「ノリで応募」が、本気の挑戦へ

「実は最初は、本当にノリだったんです。」

学内に掲示されていた海外プレゼンテーションコンテストのポスターを見て、「面白そうだから応募してみよう」と軽い気持ちでエントリーしたという二人。

しかし、プレゼンテーションの準備が始まると、その気持ちはすぐに「本気」へと変わりました。

二人は「日韓のピクトグラムを比較研究したい」というテーマを設定しました。

企画書は一度作って終わりではありません。

「先生に見てもらうたびに、『もっと伝わる説明にしたほうがいい』『ここは理由が弱い』とアドバイスをいただきました。」

内容は何度も練り直し、プレゼン資料もゼロから何度も作り直しました。

「最初は韓国文化を学びたいという企画でしたが、『それでは支援する理由にならない』と言われました。何のために韓国へ行くのか、大学にどんな成果を持ち帰れるのかを考え直し、留学生がもっと生活しやすい大学づくりにつながる調査というテーマへ発展させました。」

海外プレゼンテーションコンテスト
海外プレゼンテーションコンテストは、学生が自ら海外旅行プランを企画・提案し、その内容を審査員へプレゼンテーションする本学独自のプログラムです。
優秀な企画には実現のための支援金が贈られ、学生自身が計画した海外旅行へ挑戦できます。

「伝えたいこと」ではなく、「伝わること」を意識したプレゼン

プレゼンテーションで二人が最も大切にしたことは、「聞いている人の立場に立つこと」でした。

「自分たちが話したいことではなく、聞く人が理解しやすい流れになっているかを何度も考えました。」

資料は情報を詰め込み過ぎず、見やすいデザインを心掛け、発表練習では審査員との目線や身振り手振りまで繰り返し確認しました。

本番では緊張で足が震えたと振り返りますが、準備を重ねたからこそ、「やれることはやった」という自信がありました。その努力が実を結び、優秀賞を受賞。企画していた韓国調査が実現しました。

留学生のために「絵で伝える言葉」を探す旅

二人が韓国を調査先に選んだ理由は、韓国が好きだったからだけではありません。
札幌国際大学には多くの留学生が学んでいます。

大学生活の中で、留学生が教室を探して迷っている様子を見かけ、「言葉が通じなくても分かる案内があればもっと安心して過ごせるのではないか」と考えたことがきっかけでした。

そこで注目したのが、世界共通で意味が伝わる「ピクトグラム」です。
「新しいピクトグラムを作る」のではなく、「どのように表示されているか」という視点で日本と韓国を比較する調査を計画しました。

韓国で見つけた「下を見るデザイン」

現地で最も驚いたのは、案内表示の"位置"でした。
日本では壁や天井付近に設置されることが多い案内表示ですが、韓国では床面にピクトグラムやQRコードが設置されている場所が多くありました。

歩いているだけで自然と視界に入り、QRコードを読み込むことで施設案内や周辺情報まで確認できます。
「新しいデザインを作る必要はなく、情報をどこに置くかを工夫するだけで、こんなに伝わりやすくなるんだと驚きました。」

二人は「情報は内容だけではなく、表示する場所によって価値が変わる」という結論にたどり着きました。

このアイデアは、札幌国際大学でも留学生が迷わず移動できる環境づくりへ応用できる可能性を感じたといいます。

韓国で見つけたピクトグラム
韓国で見つけたピクトグラム

「言葉が分からない」からこそ見えたこと

今回の調査では、二人はあえて韓国語を話せない状態で街を歩きました。
「韓国語が分からないことは、不利ではなく調査するための条件でした。」
実際に言葉が通じない環境を経験したことで、ピクトグラムの重要性を改めて実感しました。

また、日本との違いとして、街中で利用できるトイレの少なさや、ソウルの観光客の多さにも驚いたそうです。
「日本は案内もトイレも本当に充実していることを改めて感じました。一方で、韓国の案内表示には日本にはない工夫があり、多くの学びがありました。」

学生の挑戦を支える札幌国際大学

今回の挑戦を振り返り、二人は「先生方の存在が大きかった」と口をそろえます。

企画書の添削だけではなく、「なぜそのテーマなのか」「大学にどんな価値を持ち帰るのか」といった根本的な部分まで何度も対話を重ねながら、企画を磨き上げていきました。

札幌国際大学では、学生の「やってみたい」という思いを大切にしています。
海外プレゼンテーションコンテストもその一つであり、教職員が伴走しながら学生の挑戦を支えています。
実際に海外へ行き、自ら学び、成果を大学へ持ち帰る経験は、教室だけでは得られない大きな成長につながっています。

次の挑戦は、さらに広い世界へ

韓国での経験はゴールではありません。

Sさんは2026年8月からオーストラリア・パースで約5〜6週間の長期学外学修へ参加予定です。
「TOEICのスコアを伸ばし、使える英語を身に付けたい。そして大学4年間で自分だけの強みを見つけたいと思っています。」

Mさんも海外での生活に挑戦します。
「ずっと札幌で育ってきたので、一人で新しい環境へ飛び込みたい。できるだけ日本人と関わらない生活をして、自分自身を成長させたいです。」

「まずは一歩踏み出してみて」

最後に、高校生へメッセージをもらいました。

Sさんは「高校までは言われたことをやることが多かったけれど、大学では自分から動かなければ何も始まりません。自分で挑戦するきっかけをつくることが大切です」と話します。

一方、Mさんは「まずは動いてみること。そして、自分に足りない部分を補ってくれる仲間と出会うことが大切です。一人ではできないことも、一緒に挑戦する仲間がいれば実現できます」とエールを送りました。

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