2026/03/06 学部・学科
札幌国際大学観光学部観光ビジネス学科に在籍するミャンマー出身の留学生が、ITサービス企業への内定を獲得しました。
観光とデジタルの可能性に着目し、大学生活では数多くのプロジェクトやコンテストに挑戦。留学生としての経験を生かしながら、将来に向けて着実に歩みを進めています。
今回は、これまでの歩みや大学生活での学びについて話を聞きました。
日本への留学と札幌国際大学進学のきっかけ
同学生はミャンマーのヤンゴン出身。16歳で高校を卒業後、ミャンマーの大学で日本語を専攻しました。その後、日本への留学を志し、「アジア架け橋プロジェクト」を通じて北海道東川町に留学。日本語学校と高校で学びながら日本語力を高めました。
当初は1年間で帰国する予定でしたが、ミャンマーの社会情勢の影響もあり日本で進学することを決意。北海道は観光資源が豊富であることから観光分野への関心を深め、観光を専門的に学べる大学として札幌国際大学への進学を選びました。
「観光をビジネスの視点から学びたいと思ったとき、観光学部として専門的に学べる大学は多くありませんでした。観光ビジネスを体系的に学べる点に魅力を感じ、この大学を選びました」と話します。
大学生活では、学内外でのさまざまな活動に積極的に挑戦してきました。
なかでも、コンテストへの参加、ゼミでの実践的な取り組み、企業と連携したプロジェクトという3つの経験は、観光ビジネスへの理解を深めるとともに、将来のキャリアを考える大きなきっかけとなりました。
①コンテストへの挑戦
大学生活では、観光ビジネスに関するコンテストへ積極的に参加しました。特に「観光ビジネスアイデアコンテスト」では、地域の観光資源を活かした企画を提案し、最優秀賞を受賞。企画の立案からプレゼンテーション資料の作成、発表までを経験する中で、ビジネスの視点で課題を考える力やプレゼンテーション力を身につけることができました。
また、英語プレゼンテーションコンテストにも挑戦し、見事優勝を果たしました。こうしたコンテストへの参加を通して、自分の考えを相手に分かりやすく伝える力を磨くとともに、大きな自信を得ることができました。これらの経験は、就職活動の面接でも自分の強みとして語ることができ、大きな財産となりました。
②ゼミ活動
ゼミでは、実践的な観光ビジネスの学びとしてバスツアーの企画・実施に取り組みました。
ツアーのテーマ設定や行程の検討、参加者への案内などを学生自身が主体となって行い、観光ビジネスの現場を体験する貴重な機会となりました。
企画を形にする過程では多くの課題もありましたが、チームで意見を出し合いながら取り組むことで、協働してプロジェクトを進める力を養うことができました。
③企業プロジェクトへの参加
企業や地域と連携した課題解決型のプロジェクトにも積極的に参加しました。航空会社と連携した「JAL課題解決プロジェクト」では、観光分野の課題について学生ならではの視点からアイデアを提案。実際の企業が抱える課題について考え、解決策を検討する経験を通して、ビジネスの現場で求められる思考力や発想力を学びました。
また、札幌ドームの活用に関するプロジェクトにも参加し、地域住民へのアンケート調査を実施。その結果をもとに、平日の利用促進に向けた企画を提案しました。留学生と地域住民が交流できるフードコートの設置など、国際交流を軸としたアイデアをまとめ、地域活性化の可能性について考察しました。
これらの実践的な取り組みを通して、社会の課題を多角的に捉え、解決策を導き出す力を養うことができました。
就職活動では、日本とミャンマーの就職活動の違いに戸惑うことも多かったといいます。
「ミャンマーでは大学卒業後に就職活動をすることが一般的なので、日本の就職活動の流れに最初は戸惑いました」
そのような中で、ゼミの指導教員がエントリーシートの添削や面接練習、企業紹介などを行い、就職活動をサポートしました。その結果、ITサービス企業から内定を獲得。観光業界のデジタル化に貢献したいという思いを実現する第一歩となりました。
「観光業界はデジタル化がまだ進んでいない部分も多いと感じています。ITの力を使って、もっと便利で使いやすいサービスをつくりたいと思っています」と将来への意欲を語ります。
今後はIT分野の専門資格の取得を目指し、技術や知識をさらに深めていく予定です。
「ユーザーにとって役立つ新しいサービスを、自分のアイデアで生み出したい」という夢を持ち、その実現に向けて学び続けていく考えです。
また将来は世界一周にも挑戦したいと語ります。
「日本の文化を知ったことで、世界のさまざまな文化にも興味を持つようになりました。いろいろな国を訪れて、多くの価値観に触れてみたいです」
最後に、これから大学生活を送る学生へ次のようなメッセージを送ってくれました。
「大学生だからこそできることがたくさんあります。授業だけでなく、コンテストやプロジェクトなどいろいろなことに挑戦してほしいです。4年間を充実したものにして、後悔のない大学生活を過ごしてください」