2024/11/21 学生生活
札幌国際大学の卒業生でプロダンサーの久保田弓椰さん(2020年3月大学院スポーツ健康指導研究科卒業)と、在学中の松本京佳さん(スポーツ人間学部スポーツ指導学科2年)が、2024年10月19日・20日に東京体育館で開催された「第44回三笠宮杯全日本ダンススポーツ選手権」において、それぞれ素晴らしい成果を収めました。
久保田さんはプロフェッショナルのラテン部門で見事優勝を果たし、5度目で2連覇という快挙。同スタンダード部門でも準優勝の快挙を達成。松本さんはアマチュアのラテン部門で初の決勝進出を果たし、第4位に入賞しました。
この快挙は、日々の努力の成果を証明するものであり、両者へのインタビューを通じてその魅力と未来への展望を伺いました。
ラテン部門で優勝した久保田弓椰さんは、競技終了後、感慨深げにその瞬間を振り返りました。
「三笠宮杯は毎年の目標としている大会です。100%の力を発揮するには、最後の1秒まで、120%の準備が必要と考えており、コーチやドレスメーカー・シューズメーカーさんの協力をいただき、万全の準備で臨めたと思います。そして結果として優勝できたことは、サポートしてくださった皆さんへの恩返しにもなったと思います」と語り、喜びと感謝の気持ちを表現しました。
久保田さんにとって競技ダンスの魅力は、「音楽との調和を追求し、極めること」にあります。スポーツとしての要素にとどまらず、芸術性を追求する姿勢が、彼を頂点へと導いています。
久保田さんの指導を受けてきた松本京佳さんは、幼少期からダンスに情熱を注ぎ、競技生活を続けています。初めての決勝進出を果たした今回の大会について、「これまでは準決勝までも進むことができなかったのですが、これまで以上に音楽性や表現性を重要視したことが今回の結果につながっていると思います。これまでの努力が形となり、自信に繋がりました。これからも目標を持ち、成長を続けたい」と前向きな意欲を見せています。
久保田さんも、「松本さんはダンスへの情熱が最大の武器です。基礎の大切さを理解し、普段からコツコツ努力を積み重ねる選手で、小柄ながらも素早い動きとキレのある表現力で、競技中に強い存在感を放っています。」と高く評価しています。
岡山県出身の松本さんは、小学生時代に大阪で久保田さんのレッスンを受けたことをきっかけに指導を受け始めました。その後も長く師弟関係を続け、久保田さんの勧めで高校卒業後に大阪から札幌国際大学へ進学しました。
大会当日には、久保田さんからの「楽しくやったもん勝ち」というアドバイスを胸に、持てる実力を発揮しました。久保田さんは松本さんについて「松本選手は札幌国際大学スポーツ人間学部スポーツ指導学科の後輩で、ジュニア時代から指導してきた選手です。同じ日にそれぞれのカテゴリーで決勝に進出できたことは、非常に嬉しい出来事でした」とコメントしています。
久保田さんは選手としての活躍だけでなく、指導者としても数多くの実績を残しています。選手たちには「目標を明確に持ち、改善点を一緒に乗り越えていくこと」を伝え、競技への取り組みをサポートしています。また、「楽しむことが結果につながる」とメンタルケアにも力を入れています。
インタビューの最後に久保田さんは、次世代のダンサーたちへエールを送りました。
「中長期的な目標を持ち、結果に一喜一憂せず継続してください。また、支えてくれる人々への感謝を忘れず、海外でも多くの刺激を受けて成長してほしいです」と語り、未来を切り開く若者たちを激励しました。