2025/11/19 コラム
「スポーツマネジメント」という言葉を聞いたことがありますか? これは、スポーツチームやリーグ、イベントなどを「経営」という視点から支え、その価値を最大限に高めていく学問であり、仕事です。
簡単に言うと、スポーツマネジメントとは、スポーツに関する組織や事業を、経営的な視点から管理・運営することです。 プロスポーツチームを例に考えてみましょう。強い選手を集めて試合に勝つことはもちろん重要です。しかし、それだけではチームは成り立ちません。
こうした、スポーツの裏側にある「ビジネス」の部分を考え、実行していくのがスポーツマネジメントの役割です。スポーツを一つの大きな「プロジェクト」と捉え、その成功と発展を目指す活動全体を指します。
スポーツマネジメントとよく似た言葉に「スポーツマーケティング」があります。この二つの違いを理解しておきましょう。
大学ではこの両方を深く学ぶことができ、スポーツビジネス全体を動かす力を養います。
スポーツマネジメントの仕事は多岐にわたります。ここでは、代表的な仕事内容と、将来あなたが目指せる魅力的な職種を紹介します。
プロスポーツチームや、Jリーグ・Bリーグのようなリーグ全体の運営を支える仕事です。
選手の契約交渉や給与管理、遠征や合宿の手配、練習環境の整備など、チームが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、あらゆる面からサポートします。
多くの人々を熱狂させるスポーツイベントを企画し、成功に導く仕事です。
大会のコンセプト作りから、会場の確保、関係各所との調整、当日の運営まで、すべてを取り仕切ります。
チームやイベントの魅力を世の中に伝え、ファンを増やすための作戦を練る仕事です。
SNSでの情報発信、ポスターやCMの制作、ファンクラブの運営、メディア対応などを行います。
チームやイベントの活動資金を確保するため、企業にスポンサーになってもらうよう交渉する仕事です。
企業のニーズを理解し、スポンサーになることで企業側にどのようなメリットがあるかを提案する能力が求められます。
スポーツマネジメントの力で、大きな成功を収めた事例は世界中にあります。具体的な事例から、その重要性を学んでみましょう。
2016年に開幕したBリーグは、後発ながら急速に人気を高めています。その成功の裏には、徹底したデジタルマーケティング戦略があります。
NBAは、アメリカ国内だけでなく、世界中で最も成功しているプロスポーツリーグの一つです。その要因は、卓越したグローバルマーケティングにあります。
これらの事例からわかるように、現代のスポーツ界で成功するためには、競技力だけでなく、ファンを惹きつけ、ビジネスとして成立させるスポーツマネジメントの視点が不可欠なのです。
この分野で活躍するためには、どのような力が必要なのでしょうか。それは、大学での専門的な学びを通して、着実に身につけていくことができます。
例えば、札幌国際大学のスポーツビジネス学科では、こうした専門知識はもちろんのこと、「情報収集力」「課題発見力」「企画立案力」「協働する力」といった、ビジネスの現場で即戦力となるための実践的なチカラを、体系的に身につけるカリキュラムが組まれています。
「スポーツマネジメントの世界で働きたい!」と思ったら、どんなステップを踏めばいいのでしょうか。
その鍵は、高校生の今できること、そして大学での学びにあります。
スポーツマネジメントは、経営学、経済学、法学、メディア論など、様々な学問が結びついた分野です。大学では、これらの知識を体系的に、そして専門的に学ぶことができます。
特に重要なのが、教室での学びを現場での実践に繋げる機会です。例えば札幌国際大学のスポーツビジネス学科では、「スポーツフィールドワーク」という体験型の授業が用意されています。
こうした実践的な学びは、あなたの夢をより具体的で確かなものにしてくれるでしょう。
将来のキャリアを強力にバックアップする資格取得を目指せるのも、大学で学ぶ大きなメリットです。
札幌国際大学では、スポーツ指導の基礎となる「公認コーチングアシスタント」から、子どもたちへの指導法を学ぶ「ジュニアスポーツ指導員」、健康づくりの専門家である「健康運動指導士」、さらに「日商簿記」や「販売士」といったビジネスに直結する資格まで、多様な資格取得を目標にできます。
そして卒業後のキャリアは、スポーツ業界だけにとどまりません。実際に、札幌国際大学スポーツビジネス学科の先輩たちは、スポーツ業界はもちろんのこと、アインホールディングス(調剤薬局業界大手)や北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道)といった、地域を支える大手企業にも就職しています。
内定者の一人は、「学科のグループワークで培われた、考える力や発言する力、協調性や統率力は、企業にも伝わったと思います」と語ります。これは、スポーツマネジメントの学びで得られるスキルが、業界を問わず社会で高く評価されている何よりの証拠です。また、大学での活躍がきっかけで社会人野球へ進む道が拓かれた先輩もおり、あなたの可能性は無限に広がっています。
スポーツマネジメントの世界は、テクノロジーの進化と共に日々変化しています。
未来を担う君たちに知っておいてほしいトレンドを紹介します。
高校生のみなさんからよく聞かれる質問にお答えします。
| Q1. 文系でも理系でも目指せますか? | はい、どちらからでも目指せます。経営やマーケティングを中心に学びたいなら文系、データ分析などを究めたいなら理系の知識が活かせます。大学では文理の枠を超えて学べる場合も多いので、自分の興味に合わせて選択してください。 |
|---|---|
| Q2. 選手経験がなくても大丈夫ですか? | 全く問題ありません。大切なのは、選手としての実績よりも、スポーツへの情熱と、ビジネスの視点からスポーツの発展に貢献したいという強い意志です。 |
| Q3. 北海道のスポーツを盛り上げたいのですが、役立ちますか? | もちろんです。札幌国際大学の学生が語るように、「北海道とスポーツ」について深く学び、ファイターズやコンサドーレといった地元のプロスポーツの舞台裏に触れる機会は、地域貢献への大きな一歩となります。フィールドワークで得た知見を活かし、北海道のスポーツ課題解決に貢献することを目指します。 |
スポーツマネジメントは、あなたの「スポーツが好き」という情熱を、誰かの感動や笑顔、そして社会の活力に変えることができる、やりがいに満ちた仕事です。
それは、華やかな舞台の裏側で、地道な努力と緻密な戦略を積み重ねる、知的な挑戦でもあります。
この記事を読んで、その魅力や可能性を少しでも感じてくれたなら嬉しく思います。
札幌国際大学スポーツビジネス学科で学ぶNさんは、「プロスポーツに直結した刺激ある授業から業界を裏で支える思考力を磨いています」と、その充実した学びを語っています。
大学は、あなたの夢を実現するための専門知識と実践力、そして同じ志を持つ仲間と出会える最高の場所です。
あなたも、札幌国際大学のような刺激的な環境で、スポーツの未来を創る一員になりませんか?あなたの挑戦を、心から応援しています。