2025/10/13 コラム
「心理学部にいけばカウンセラーになれるんでしょ?」
もし君がそう考えているなら、少しだけ待ってほしい。実は、心理学を学んだ卒業生の9割以上はカウンセラー以外の道に進むという事実を知っていますか?
多くの高校生が抱くイメージと、大学での学び、そしてその先のキャリアには、意外なギャップが存在します。
この記事は、心理学、特に「子どもの心」に寄り添う学びを実践している札幌国際大学がお届けする、君の未来を左右する「失敗しない学部選び」を本気でサポートするための進路ガイドです。
この記事を読み終える頃には、君自身の興味と将来像に合った、最適な道筋が見えているはずです。
心理学と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれません。でも、基本はとてもシンプル。心理学とは、人間の「心と行動のメカニズムを科学的に探求する学問」です。
そして、その探求の仕方によって、大きく2つのタイプに分けられます。
人間の心や行動に関する、普遍的な法則や理論を見つけ出す分野です。例えば、「人はどうやって物事を記憶するのか?(認知心理学)」や「集団の中にいると、なぜ個人の行動は変わるのか?(社会心理学)」といったテーマを探求します。すべての心理学の土台となる、大事な分野です。
基礎心理学でわかった理論を使って、現実社会で起きている問題の解決を目指す分野です。心の病に苦しむ人をサポートする臨床心理学や、犯罪者の心理を分析して犯罪予防に役立てる犯罪心理学、スポーツ選手のメンタルを支えるスポーツ心理学などがこれにあたります。
大学ではまず「基礎心理学」で土台を固め、そこから自分が興味のある「応用心理学」の分野へと学びを深めていくのが一般的です。
心理学を学ぶと、日常生活から将来のキャリアまで、たくさんのメリットがあります。ここでは特に、高校生の君に役立つ5つのポイントを紹介します。
「心理学を学びたい!」と決めたら、次に考えるべきは「どの学部を選ぶか」です。実は、心理学を専門的に学べる学部は一つではありません。そして、どの学部を選ぶかによって、目指せる資格や将来のキャリアが大きく変わってきます。
ここでは、代表的な3つのルートを紹介します。
心理学の歴史から最新の研究まで、幅広い分野の理論と研究手法(実験、調査、統計分析など)を体系的に学びます。心理学のプロフェッショナルを目指すための、最もスタンダードなコースです。
心理学の知識に加え、社会的なサポートを必要とする人々(高齢者、障がい者、子どもなど)を支えるための社会制度や法律、具体的な援助技術を学びます。より「支援の現場」に近い視点が特徴です。
子どもの心の発達(発達心理学)や、学習意欲を引き出す方法(教育心理学)など、教育の現場に特化した心理学を深く学びます。いじめや不登校といった問題に対するカウンセリングについても学びます。
ここまで心理学を学ぶための一般的なルートを紹介してきましたが、「特に子どもの心に寄り添い、その成長を支えたい」と考えている人には、心理学をベースに保育・教育を深く学ぶという、より専門的な道があります。
その具体的な学びの場として、ここでは札幌国際大学 人文学部 心理学科 子ども心理専攻を詳しく紹介します。
札幌国際大学の心理学科子ども心理専攻の最大の特色は、ただ心理学を学ぶだけでなく、保育や教育の現場で「使える」力を身につけることにあります。心理学の知識があるからこそ、子どもの一つ一つの行動の裏にある「心」を深く理解し、一人ひとりに合った適切な支援ができるようになります。
また、自然に囲まれた広大なキャンパスには付属の認定こども園などもあり、授業やボランティア活動を通して子どもたちと直接関わる機会が豊富に用意されています。机上の学びと実践的な経験を何度も繰り返すことで、確かな知識と技術、そして人間力を備えた質の高い保育者・教育者を目指します。
子ども心理専攻では、豊かな専門性や実践力はもちろん、共感力やコミュニケーション力も重視しています。その学びを通じて、以下のような専門資格の取得が可能です。
これらの中でも、音楽の力で子どものコミュニケーションを促す「こども音楽療育士」や、絵本の専門知識を身につける「認定絵本士」は、特にユニークな資格です。在学生のSさんも「保育の資格に加え、認定絵本士やこども音楽療育士など道内唯一の資格が取れる特別感に惹かれました」と語るように、他にはない専門性を身につけられるのが大きな強みです。
実際に学んでいる先輩たちの声ほど、参考になるものはありません。
「先輩との縦のつながりが強く、実習先の情報や課題のアドバイスももらえます。子どもの心理をベースに保育が学べる本専攻は、3年になっても時間割はびっしりだけど、忙しさの中に楽しさもぎっしりつまっています」(Nさん/3年)
「YOSAKOIソーラン部の活動の合間に勉強し、公務員保育士に合格できました。音楽療育や園芸療法や絵本など、多様な視点を持って保育士になれたのは子ども心理専攻のおかげだと思います」(Tさん/4年・札幌市保育士 内定)
「大学では保育者に向いていないと投げ出したくなる時期も。でも先生の言葉を胸に乗り越え、気付けばひとつの園で7年が過ぎ、今年からは主任として園の運営にも当たっています。心理学の知識も、今の私を支えてくれています」(Aさん/2017年卒業)
進路を考える上で、気になる細かい疑問にQ&A形式で答えます!
この記事では、心理学の基本から、高校生の君にとって最も重要な「学部選び」と「将来のキャリア」について詳しく解説してきました。
心理学は、ただ面白いだけでなく、自己理解を深め、他者との関係を豊かにし、将来の仕事にも繋がる、あなたの可能性を大きく広げてくれる学問です。そして、その学びの入り口である大学の学部選びが、将来の道を大きく左右することも理解できたと思います。
もし君が、この記事で紹介したような「子どもの心」に寄り添う学びに興味を持ったなら、ぜひ札幌国際大学でその一歩を踏み出してみませんか。本学では、心理学をベースに保育・教育を実践的に学べる「子ども心理専攻」を用意して、あなたの探求心を待っています。
オープンキャンパスに参加して、先生や先輩の話を直接聞いてみるのが、未来の自分に出会う一番の近道です。あなたの進路選択が、実りあるものになることを心から応援しています!