2022/09/02 大学より

パラリンピック金メダリスト狩野氏講演

2022年8月24日地域連携事業イベント(出前講座イベント)「パラリンピアンと一緒に遊ぼう!一緒に語ろう! 」 を本学にて開催しました。
講師にはパラリンピック金メダリストの狩野亮さんをゲストに、本学と札幌市(清田区)が主催し、 札幌市スポーツ局の協力で実現しました。

講演は2部制に分かれており、午前の部は本学付属認定こども園園児向け、午後の部は本学にて教職を考えている学生に向けて行われました。

パラリンピアンと一緒に遊ぼう!

午前の部(10時〜11時20分)は付属認定子ども園の年長さん約60名が狩野さんとの遊びを通して学びました。

パラスポーツを身近に感じる、体験型出前授業を通じ、子どもたちのパラスポーツやパラリンピックへの興味関心を高め多様性の理解や共生社会の実現への教育を推進することを目的としています。

・チェアスキーと金メダルを触らせてもらおう!
・一緒にいくつかのトレーニングを体験!
・車いす体験!
・一緒にあそぼう!折り返しリレー!

子どもたちは狩野さんとリレー遊びやかけっこ競争を通して、足が不自由でも、道具を使ったらスキーができることを学び、「また来てね!」「また一緒に遊びたい!」という思いを膨らませていました。

金メダリストへの質問コーナーでは、「おうちに入るときはどうするの?」という純粋な質問もあり、狩野さんは「段差が2段以上あると登れないからスロープを使っているよ。」「おうちの中用の車いすがあるよ。」と教えてくれていました。
本物の金メダルを触らせてもらい、 オリンピック、パラリンピックへの興味関心も高まりました。
この先、 スロープを見たり車いすの方を見たりしたときの見え方が変わってくるはずです。こうした素地を育てる「幼児期からのインクルーシブ教育」 に、本学はこれからも取り組んで いきます。

パラリンピアンと一緒に語ろう!

午後の部(13時〜15時)は本学にて教職を目指す学生約30名が、狩野さんと共生社会やスポーツについて語り合いました。
本学スポーツ指導学科の安井政樹准教授のコーディネートで、学生との熱い 対話が 展開され ました。

将来、教職を考える学生がパラリンピアンと語り合うことで、これからの多様性を認め合う共生社会の実現にむけた教育の楽しさを体験することを目的としています。

・チェアスキーと金メダルを触らせてもらおう!
・講演(パラスポーツを通した先生の卵の学生たちへの思い)
・パラリンピアンと一緒に語ろう!

目が悪い人が眼鏡やコンタクトレンズを使って普通に暮らせるように足が不自由な人は、車いすを使用して暮らす社会。多様性の中で誰もが豊かに暮らす共生社会について考えました。
また、ICTを活用をして発表が苦手な人でも意思表明できる工夫なども実際に体験しながら、インクルーシブ教育について考えました。

車椅子バスケット用の車いすに乗る体験や金メダルを触らせてもらいながらのトーク、記念撮影などを通して、心に残る日になったことでしょう。

怪我をして歩けないことが分かったときの気持ち、学校での周りの支え、街で声をかけられたときの気持ちなどについての質問や頑張れたモチベーション、自分を高めるメンタル、日々のトレーニングや食生活についての質問など、学生たちは自分の興味関心に基づいて多くの質問をしながら、学んでいました。

最後には、平野短大学長と山田清田区長様からも、学生たちにエールを送っていただきました。 こうした豊かな経験が「心のタネ」となります。 一人一人の学生の中で「心の花」が咲き、人々が幸せに暮らす共生社会につながることを期待しています。

パラリンピック金メダリスト 狩野亮(KANO Akira)さん
【2010バンクーバーパラリンピック】
・男子スーパー大回転金メダル
・男子滑降銅メダル

【2014ソチパラリンピック】
・男子滑降金メダル
・男子スーパー大回転金メダル

【2018平昌パラリンピック】
【2022北京パラリンピック】にも出場

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