2022/04/27 大学より

札幌市との連携協定締結について

札幌国際大学、札幌国際大学短期大学部、札幌市、公益財団法人札幌国際プラザの4者が、日本人も外国人も誰もが住みやすいまちの実現を目的に札幌市の国際化推進等に関する連携協定を締結しました。

連携協定について

1.背景
近年、札幌市では年間約1,000人のペースで外国人市民が増えていました。現在は新型コロナウイルス感染症の影響で減少傾向にあるものの、収束後は再び増加していくと見込まれています。

人口減少や少子高齢化が進行する中、外国人市民は地域社会の重要な構成員であり、日本人も含めた市民全体が互いを理解しあい、共に生きていける社会の実現が急務となっています。

このような中、札幌市・札幌国際プラザと、国際教育や地域課題の解決に力を入れている札幌国際大学・札幌国際大学短期大学部の方向性が一致し、本協定の締結に至りました。
2.協定概要
(ア) 名称「札幌国際大学及び札幌国際大学短期大学部と札幌市及び札幌国際プラザとの 国際交流・多文化共生の推進に関する連携協定」 

(イ) 締結日 令和4年(2022年)3月18日(金)  
 
(ウ) 締結主体 ・札幌国際大学(学長 蔵満保幸)・札幌国際大学短期大学部(学長 平野良明)・札幌市(市長室長 知野学)・公益財団法人札幌国際プラザ(理事長 岸光右)

(エ) 目的 それぞれが有する資源・機能を効果的に活用することにより、札幌市の国際化 推進、多文化共生社会の実現、地域社会の活性化、人材育成に寄与すること

(オ) 連携事項 ・国際交流の推進に関すること ・異文化理解の促進に関すること ・外国人市民の地域参加に関すること ・SDGsの推進に関すること ・その他相互に連携・協力することが必要と認められる事項に関すること
3.具体的な取組(予定)
(ア) 外国人市民の日本語力調査
・連携した取組の第一弾として、札幌市在住の外国人にアンケートを実施予定
・札幌国際大学の学生が設問設定や結果の取りまとめに参画
・調査結果は今後の札幌市や国際プラザからの外国人向け情報発信に活用

(イ) やさしい日本語(※)ガイドラインの作成
・普及啓発用の素材として、学生のアイディアを活かしながら、やさしい日本語の作り方や使い方を解説するガイドラインを作成
・市職員向けの研修資料として活用するほか、市内の大学や企業など様々な場面への展開も検討

(ウ) 学生と地域の交流行事
・留学生を含む札幌国際大学の学生によるボランティア活動や地域との交流等を通じ、日本人を含めた市民全体の異文化理解促進に取り組んでいく
※いずれも現時点の予定であり、今後変更になる可能性があります。

(※)やさしい日本語

難しい言葉を平易な言葉に言い換える、文章の構造を簡単にする、ルビを振るなどして、日本語理解が不十分な外国人にもわかりやすいよう配慮した日本語。外国人市民すべての母国語に対応することは難しく、誰もが使えるコミュニケーションツールとして活用が期待されている。

意見交換会

上記協定に伴い、秋元市長と蔵満大学長、平野短大学長との意見交換会が札幌市役所にて執り行われました。
意見交換会の中では、上記取り組みの他、札幌オリンピック・パラリンピック誘致への協力についても話し合いました。
本学では、昨年度東京オリンピックでのマラソン開催のボランティア活動参加やスポーツの大学生アンケート調査協力、オリンピック関連の講義、清田区と協力した本格的な地域スポーツクラブの立ち上げなどを行ってきました。

今後本学も以下の理由により同大会の開催に向け協力していきます。

1,札幌市、北海道の国際発信力を向上させ、多文化共生社会を実現し、持続可能な地域づくりに貢献する
2,オリンピック誘致と開催を機会とした地域づくりの活動は大学の教育水準の向上に結び付く

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