2022/02/19 学生生活
第24回学校華道インターネット花展の審査結果が2月7日に発表され、心理学科子ども心理専攻3年の細川小頼さんが全国最優秀賞、そして同学科3年の庄司悠日さんが優秀賞を受賞しました。
本花展には「日本文化演習」の成果発表として毎年数名の学生が応募しておりますが、全国最優秀賞受賞は初の快挙。最優秀賞を受賞した細川さんは「花が好きで、日本の伝統文化に触れたい」という想いで本授業を受講しました。「意識していたことは、とにかくシンプルに、自分が活けたい様に。」
その背景には花好きな家族の姿があったといいます。「祖母がお寺さんで花に詳しく、母も大好きだった。また、父も自宅に小さなガーデンを作って自分で植えるほど花好きで、両親が毎年自宅の花壇に色とりどりの花を植えているのを見て育った。今回の作品を母に見せた時に、もしかしたら受賞するかもしれないと言ってくれた。」と語っています。
いけばな池坊 最優秀賞作品「元気を出して」
細川さんのテーマは「元気を出して」。
コロナ禍で沈みがちな気持ちを前向きにしたいという思いを込めた作品は、「上へ上へと成長し伸びていきたいという作者の気持ちが素直に表現され、空間美とシンプルに構成した花材で心に響くインパクトのある作品」と評価されました。
受賞の吉報に「まさか自分が最優秀賞だなんて」と話す彼女は、「飾り付けの仕方ひとつで作品の仕上がりがガラッと変わり、部屋の雰囲気をも変えることができる生け花の魅力を後輩にも知ってほしい」と語りました。
産経新聞社賞受賞作品「花丸紋」
優秀賞「産経新聞社賞」を受賞したのは庄司悠日さん。
細川さん同様、優秀賞を受賞した彼女もまた、幼少期より花に触れて育った一人。「実家が和菓子屋を経営していて、お店に飾る花を祖母や母が活けているところを見て育った。子どもの頃からお店の手伝いをして、花に触れてきた経験を活かすことができた。」と話しました。
庄司さんのテーマは「花丸紋」。「自分の成人式はコロナ禍で中止となったが、前撮りの際に振袖に小菊が描かれていたことを思い出し、後輩達の時は開催されるようコロナ終息の願いを小菊に込め作品を活けた。」と語りました。
庄司さんは所属する卓球部でも今年度の全日本インカレ団体戦にてシングルスとダブルスの両方に出場するなど活躍を見せています。「文武両道を目指してこれからも頑張ります。」と意気込みを語ってくれました。
第24回学校華道インターネット花展
一般財団法人 池坊華道会主催で全国のいけばなを学ぶ学生・生徒・児童と各種学校に籍をおく学生・生徒・児童を対象とした花展。24回目となる今年は1211校、5,835作品の応募。
応募期間は2021年9月1日(水)~11月19日(金)で2022年2月7日(月)に受賞者発表となったもの。