2025/09/30 大学より
札幌国際大学大学院スポーツ健康指導研究科2年の遠藤北斗さんが、全国大会で大きな成果を挙げました。
遠藤さんは、2025年9月4日〜7日に青森県弘前市で開催された「全日本社会人スポーツ射撃競技選手権大会」に初出場。見事2位入賞を果たしました。本大会はG2クラスに位置づけられるレベルの高い大会で、優勝者や3・4位入賞者はいずれも自衛隊体育学校に所属し、全日本選手権やワールドカップに出場経験を持つトップ選手たち。その中での2位入賞は大きな快挙です。
競技はエアライフル(10m・60発)。本選で上位8名に入り、2位でファイナルへ進出。その後の決勝でも順位を落とすことなく、初めてファイナルで2位を維持しました。過去に東日本選手権で3位に入賞した経験はあるものの、今回の結果はそれを上回るものとなりました。
また、2025年3月にはG1クラスの「オールジャパンカップ」に出場し6位入賞。この経験が大きな自信につながったと語っています。さらに、9月には東京で行われた世界選手権の選考会にも挑戦。惜しくも出場権を逃しましたが、「とてもいい経験になった」と前向きに振り返りました。
射撃競技を始めたきっかけは、父(元自衛官)の影響。
現在も父は現役で競技を続けており、今年は親子で国体に出場予定です。
北海道予選と東北ブロック予選を突破し、全国の舞台への切符を手にしました。国体は10月4日〜7日、大阪府能勢町・能勢ライフル射撃場で開催されます。遠藤さんは「自己ベストの630点を目指したい」と意気込みを語っています。
「ここ1〜2年で成績が伸びてきた。自己ベストに近い点数を試合でも出せるようになってきた」と手応えを感じている遠藤さん。現在、日本の強化指定ランキングでは6位に位置し、「国際大会への出場」や「ランキング5位以内」を目標に掲げています。
射撃競技の魅力については、
「自分との闘い。試合中に湧き上がる感情をいかにコントロールできるかが面白い」
と語ります。集中力や感情のコントロール、さらには筋力も求められる競技で、日々研鑽を積んでいます。
遠藤さんの挑戦は、国体、そして国際大会へと続いていきます。