2025/09/29 国際交流
2022年3月、札幌国際大学・札幌国際大学短期大学部・札幌市・(公財)札幌国際プラザの4者は、日本人も外国人も誰もが住みやすいまちの実現を目的に『札幌市の国際化推進等に関する連携協定』を結びました。
その取り組みの一つとして、本学外国人留学生が札幌市内小・中学校を訪問し、児童生徒らに海外について知る機会を提供し、国際感覚を備えた未来を担う人材育成に寄与する活動が始まりました。
取組み4年目となる今年度は本学のクォーター制度開始に伴い、実施時期を大幅に変更。9月、翌2月、翌3月の3期に分け全6校と交流します。
今年度第一弾とし、9月9日(火)にマレーシア・ミャンマー・香港・台湾の留学生有志5名と札幌市立百合が原小学校(6年生)を訪問しました。
台湾出身陳先生のクイズで緊張をほぐした後は、留学生が母国の地理や食べ物、日本に来て驚いたことなどを紹介し、母国語のあいさつも教えてくれました。
その後は児童が発表の番となり、「日本文化を紹介する」をテーマに、グループごとに発表が行われました。取り上げる日本文化は温泉や着物、建築、忍者、和菓子、折り紙などグループによって異なり、調べたことをスライドにまとめ、留学生に分かり易く伝えようと一生懸命発表してくれました。
どのチームもクイズや質問コーナーを設け、発表を聞いているひとの理解度を深めようとする姿が印象的でした。留学生も初めて知ることも多く、一生懸命メモを取りながら聞き入っていました。
9月18日(木)には、マレーシア・ベトナム・中国・香港・日本の有志7名が札幌市立豊園小学校(6年生)を訪問しました。
ニュージーランド出身デントン先生の「この日本食は英語で何という?」クイズで緊張がほぐれたあとは、児童とデントン先生・大学生が8つのグループに分かれて交流しました。
大学生が用意したプレゼンテーションを発表したあとには、児童から「日本と母国の物価や治安の違い」「友人を作るうえで気を付けていること」など、多彩な質問が寄せられました。マレーシアへの留学経験を持つ日本人学生からは、「ぜひ皆さんも海外に出て、日本を外から見てほしい」と激励の言葉が届けられました。幾つかのグループでは打ち解けやすいようにジェスチャーやお絵かき、連想ゲームなども取り入れられ、各グループならではの特色ある活動が展開されました。
今後の学習では、それぞれのグループが得た知見を他のグループへ共有し合い、多様な情報が全体で行き渡る予定です。
交流は一日のみですが、事前準備から当日の実践、さらに事後学習へと繋がり、学びが継続的に深まっていくことは大きな成果といえるでしょう。
次の訪問は少し先の来年2月となります。次の活動にもご期待ください!