2025/09/11 学部・学科
7月30日「司法・犯罪心理学」履修者から希望者を募り、授業の仕上げとしての施設見学で刑務所見学に行きました。毎年、見学の中では最も人気のある施設で、今年も大学のマイクロバス定員ギリギリの23人での実施となりました。
午前に訪問したのは、国内で3カ所目、北海道で一番最初に出来た刑務所である『旧樺戸集治監』を博物館として保存している月形樺戸博物館です
明治の北海道を舞台にした漫画「ゴールデンカムイ」にも登場する樺戸集治監の展示を見学して北海道の矯正の歴史を学びました。
猛暑の中での見学でしたが、今年から館内にエアコンが整備され、快適な環境での見学となりました。
案内していただいた職員の方の詳しい説明もあり、アッという間に見学時間が過ぎました。
昼食を「道の駅275つきがた」にある月形温泉レストランでとりました。平日5食限定の名物「鐵丸カレー」を注文できた学生もおり、しばし和やかな時間を過ごしました。
午後に訪問したのは、昭和58年から収容を開始した月形刑務所です。
総面積37万坪に、1000人以上の受刑者を収容する、巨大な施設です。
施設内の会議室で施設の説明を受けました。地域と連携した処遇が多数あり、特産のトマトジュースを外部通勤作業で作ったり、町内高齢者宅の除雪作業を行ったりと、「共生のまちづくり」について説明がありました。
施設説明の後、刑務作業を行う木工場、洋裁工場などを回って見学させていただきました。
作業中の工場の規律正しい雰囲気に圧倒される学生たちでしたが、浴室の見学時には、『ここだけはチョッとほっとするなあ』『広くていいなあ』といった意見がでました。
本年6月から始まった「拘禁刑」や、一昨年12月から始まった「刑の執行段階等における被害者等の心情等の聴取・ 伝達制度」の説明、質疑応答など、授業から一歩踏み込んだ、現場ならではの実務に即した学びが得られる見学でした。