2025/08/27 大学より
挑戦を続ける卒業生
札幌国際大学の卒業生であり、現在も教育と競技の両面で活躍を続けている工藤大輝さんをご紹介します。
工藤さんは、2019年4月に札幌国際大学スポーツ人間学部スポーツ指導学科に入学され、2023年4月には札幌国際大学大学院スポーツ健康指導研究科に進学され、2025年3月に修了しました。
現在は本学の非常勤講師として「ストレングス&コンディショニング」などの科目を担当しています。
在学中に専門資格を取得し、スポーツ現場で求められる安全かつ効果的なウエイトトレーニングの理論と実践を学生に伝えています。また、同時に「SIUカーリングクラブ」のメンバーとして氷上に立ち続け、オリンピック出場を目指すアスリートとしても活躍しています。
教育者と競技者、二つの顔を持ちながらキャリアを築く姿は、札幌国際大学卒業生の新しいモデルといえるでしょう。
工藤さんのスポーツ人生は小学校4年生の頃に始まりました。
父親の影響で野球を始め、高校では全国的にも有名な青森山田高校へ進学。2年生の秋にはキャプテンに抜擢され、チームを牽引しました。しかし、半月板の損傷により、選手として高校3年生でのプレーは断念せざるを得ませんでした。
守備位置はファーストやサードを務めていましたが、ケガをきっかけにトレーナーという新たな目標を抱き、「NSCAジャパン認定校」である札幌国際大学への進学を決意します。
本学では硬式野球部で投手としてプレーしながら、学生トレーナーとして選手を支える両立に挑戦しました。さらに3年次からはカーリングチームのサポートも経験し、スポーツ指導学科での学びと実践を結びつけながら、自らの可能性を広げていきました。
大学院で得た知識と経験
大学4年生の夏、オリンピックを目指す札幌国際大学氷上部カーリングチームのトレーナーとして練習に参加したことが転機となりました。
選手と共に汗を流す中で、カーリングの奥深さに魅了され、自ら競技者としての道を歩み始めます。
大学4年生の冬にリードとして初出場した全日本大学カーリング選手権大会では、競技の楽しさとチームで戦う喜びを実感しました。
その後、大学院に進学し、競技と学業を両立。2025年1月には目標としていた「ユニバーシティゲームズ(学生の冬季国際大会)」に日本代表としてミックスダブルスで出場し、見事5位入賞という快挙を成し遂げました。
学問の面では「ストレングス&コンディショニング」の資格を取得し、理論と実践の両輪を身につけました。現在はその学びを、大学の非常勤講師として在学生に伝えています。
工藤さんの次なる目標は、4人制カーリングでのオリンピック出場です。
リードまたはセカンドとして世界の舞台を目指し、日々練習を積み重ねています。2030年冬季オリンピックを視野に入れ、札幌国際大学カーリングクラブの仲間とともに技術を磨き続けます。
在学中にお世話になった小林教授や心理学の先生方への感謝を胸に、学びを活かしながら成長を続ける姿は、後輩たちにとって大きな励みです。現在は大学の講師、ジムのトレーナー、そして競技者という三つの立場を両立しながら、自らのキャリアを築いています。
夢を諦めず努力を続ける姿勢は、札幌国際大学の卒業生としての誇りそのものです。
本学は、教育者でありアスリートでもある工藤さんの挑戦をこれからも全力で応援していきます。2030年冬季オリンピックという大きな目標に向かって挑むその姿は、在学生や高校生にとって大きな希望であり、札幌国際大学が育む人材像を体現する存在といえるでしょう。