2024/11/05 大学より
10月27日(日)札幌国際大学および札幌国際大学短期大学部は、保育の魅力を広く伝える「わくわくイベント」を開催した。ゲストにはNHK教育テレビで長年、工作を通して子どもたちに創造の喜びを伝え続けた「わくわくさん」 や絵本作家の「あべ弘士」氏、子ども向けの音楽活動をしている「山田リイコ」氏をお迎えした。
保育職の人材不足が深刻化するなか、保育職に関心を持つ中高生が園児と交流し、 保育の楽しさとやりがいを体感するイベントを開催した 。
本イベントは、文部科学省の「大学等を通じたキャリア形成支援による幼児教育の「職」の魅力向上・発信事業」の一環として開催。 2年目の開催となる今年は、さらに内容を充実させ、保育の楽しさややりがいを体感できる機会を創出した。
「わくわくさん」とともに園児と工作を行う「わくわく保育体験」を実施。本学の保育学生もサポートに加わり、参加者は園児とのふれあいを通じて保育の魅力を体感した。イベントの冒頭には、「リイコお姉さん(山田リイコ氏)」と一緒に歌いながら体を動かして遊んだ。中高生と園児はすっかり仲よくなり、その後の「わくわくさん」との的当てゲームづくりを楽しんだ。
参加した中高生からは「こどもとかかわって楽しかった」「こどもと一緒に工作することが楽しかった」と保育職の魅力を感じ、目指してみたいという声が聞かれた。
同大安井政樹准教授は、「保育は、歌や工作、遊び、ふれあいなどを通して子どもたちを育てていくことが重要であり、今回は、その要素を多く盛り込んだ。子どもと過ごす保育の楽しさとともに子どもとのコミュニケーションの難しさなどを中高生に実際に感じてもらうことで、自分の仕事にしてみたい!という未来への種まきになれば」と、コロナ禍で直接体験の機会があまりなかった今の中高生への保育体験の意義を強調した。
イベントに参加した中高生は、保育を学ぶ本学の学生とランチを共にし、保育に関する学びや学生生活について意見交換を行った。参加者にとっては、保育の学びのリアルな一面を知る貴重な機会となった。
午後からは、特別ゲストに絵本作家のあべ弘士氏をお招きし、「動物園の見方」や「動物の描き方」について講演およびワークショップを開催。保育に携わるための新たな視点と創造力を学ぶ機会を提供した。
また、再就職・社会人入学相談会も併せて開催し、保育業界でのキャリアを目指す社会人向けの相談コーナーを併設し、再就職や保育職へのキャリアチェンジを支援する機会とした。
11月2日には帯広ひまわり幼稚園にて同様のイベントを開催。本学と帯広大谷短期大学が共催し、帯広市と帯広教育委員会の後援を受け、地域に密着した保育の魅力の発信活動を推進した。
本事業を担当している深浦尚子教授(札幌国際大学)は、「中高生が幼児とかかわることは、少子化の中において保育職の魅力が感じられる重要な体験となる」と意義を語った。札幌国際大学は、地域社会との連携を図りながら、今後も保育士確保への取り組みを強化し、保育の「職」としての魅力を幅広く発信していくとしている。
札幌国際大学 全学共通教育部 准教授 安井政樹 masaki-yasui@ts.siu.ac.jp
広報課 中村之則 yukinori-nakamura@ad.siu.ac.jp
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