2024/08/12 学部・学科

卒業生菊地さん4度目五輪トレーナーとしてパリへ

本学大学院スポーツ指導研究科の卒業生、菊地孝明さんが8月24日から開催される「パリ2024パラリンピック競技大会」自転車競技スタッフとしてJPCから正式に依頼され、大会期間中選手と帯同することがわかりました。

高校卒業より「障がい者スポーツ」の支援を行ってきた菊地さんは、2011年に株式会社健美創を設立し、翌年の2012年ロンドン五輪で障がい者自転車競技のトレーナーとして初めてJPCから正式に依頼を受けました。その後、2016年のリオ五輪、2020年の東京五輪と、3度にわたり日本代表選手をサポートしてきました。その中で、2017年から2021年に最新のトレーニング指導を学ぶため、本学スポーツ健康指導研究科への扉をたたきました。2024年のパリ五輪では、4度目のトレーナーとしてさらなる活躍が期待されています。

自転車競技からトレーナーの道へ

菊地さんは、高校時代自転車競技の選手としてインターハイで11位に入賞するなどの活躍した経験があります。
その経験を生かし、トレーナーとして選手をサポートする道を選びました。
専門学校や大学で障がい者スポーツを勉強し、資格を取得。さらなる専門知識と技術を身につけるため、本学大学院へ進学されました。

東京五輪でサポート選手が金メダルを獲得

東京五輪にて女子個人ロードタイムトライアル(C1-3)、女子個人ロードレース(C1-3)の2種目にて日本人選手過去最高齢での金メダルを2つ獲得し、日本自転車史上初の同一大会2冠を達成した杉浦 佳子選手。
東京五輪から現在でも専属個人トレーナーとして同選手をサポートしています。その他3名の選手のサポートスタッフとして帯同します。

選手の成功を支える強み

菊地さんの強みは、元自転車競技選手としての経験に裏打ちされた、競技への深い理解とトレーニング指導、コンディショニングの面で選手を支える力にあります。東京パラリンピックでは2つの金メダルを獲得した杉浦佳子選手の専属トレーナーとして彼女を支えました。

仕事のやりがいとメッセージ

菊地さんが感じる仕事のやりがいは、選手が目標を達成した瞬間に共に喜びを分かち合えることです。彼は、自らが率先して努力し、その姿勢を通じて選手たちに努力の大切さを伝え続けています。

「目標を明確にし、努力を惜しまないことが成功への鍵です。」と菊地さんは在学生や高校生に向けてメッセージを送っています。自分の夢や目標を具体的にイメージし、期日を設定することで、やるべきことが明確になると語ります。

今後の展望と社会貢献

菊地さんは、今後「障がい者福祉施設」の開設も視野に入れており、さらなる社会貢献を目指しています。また、札幌国際大学卓球部のオフィシャルパートナーとしても、選手のケガの治療などで貢献しています。

株式会社健美創は、整骨院、トレーニングジム、フィットネスクラブなど、多岐にわたる事業を展開し、地域社会やスポーツ界に大きな影響を与え続けています。

菊地孝明さんが本学大学院で培った知識と経験が、今後も彼のキャリアを支え、さらなる活躍につながることを期待しています。

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