2021/12/02 学部・学科

コクサイ心理Vol.5発行について

今年5号目のコクサイ心理になります。今年度の記事では、国際大の臨床心理の先生方にインタビューし、それぞれの受け持っている授業の内容などから、心理学の魅力や面白さなどを、皆さんにお届けしていきたいと思っています!今回は、心理学科に在籍しながらも様々な分野で活躍している松浦先生と澤田先生にインタビューをしました。ぜひ、ご覧ください!

松浦秀太先生へのインタビュー

Q1:なぜ臨床心理の先生になろうと思ったのですか?

大学生の頃は臨床心理士の資格を得て、カウンセラーやセラピストになれればいいなあと思っていました。人間という非常に複雑な存在を理解できると思ったからです。大学院修了後、臨床心理士になり、今も臨床実践を続けています。これからも実践を続けられればいいなあと思っています。臨床心理の先生になりたいとは思っていませんでした。でも、ご縁があって教員になり、それを今も続けています。やはり人間は不思議ですね。

Q2:心理学の面白さ・魅力は何だと思いますか?

心理学では考えることができない、理解できないことが沢山あることに気づかされることですね。人間という存在はとても複雑なので、心理学というひとつの枠組みだけで理解できることはそれほど多くはありません。人間を理解するためには、心理学以外にも様々なことを学ばなくてはいけないと私は考えます。心理学を学ぶと人間や人間のこころが理解できる!という万能感を打ち砕いてくれる所は魅力のひとつかもしれませんね。

Q3:「カウンセリング演習」の授業について紹介してください。

「カウンセリング演習」は臨床心理専攻2年次秋学期の必修科目です。おそらく、臨床心理専攻に入学する学生さんの多くはカウンセリングを学びたいと思っているのではないでしょうか。そのニーズに応えるため、「カウンセリング演習」ではカウンセリングのベーシックテクニックが身につけられるように工夫しています。具体的には共感的理解、感情の反映などのテクニックを、VTRやロールプレイ体験を通して学んでいます。

澤田信也先生にインタビュー

Q1:なぜ臨床心理の教授になろうと思ったのですか?

長年心理に関わる仕事を続けてきましたが、後半は若手の育成・指導を担当することが増えました。仕事をしながら学ぶことは容易ではありませんが、みんなとても意欲的で大きく成長していきます。ただ学びの場と実際の現場には若干の段差があります。そこでもっと早い時期、出来れば大学で心理学を学ぼうとしている若者と、基本的な学びを共にしながら、大学と職場のつなぎを担ってみたいと思っていました。

Q2:心理学の面白さ・魅力はなんだと思いますか?

とくに臨床心理の仕事は、悩みや困りごとについてクライアントとともに理解と解決に向けて作業を続けます。相手のこころと自分のこころ、深く探ったり戻ってきたり、さまざまな理論や技法を学び、仲間と議論を繰り返します。このプロセスは誰かの役に立つだけでなく、自分を大きく成長させていきます。知らぬうちに自分のこころが軽くなることさえあります。心理学はいまだ未開の大地です。北海道の地でフロンティアスピリットが覚醒しました。

Q3:「心理的アセスメントⅠ(質問紙法)」の授業について紹介してください。

相手を理解することは、自分自身を理解することから始まります。いろいろな手がかりから相手の人柄や想い、困りごとの背景などを考えます。ひとを知り尽くすことは不可能かもしれませんが、素朴に相手のこころに思いを寄せて、あなたのことをもっと知りたいという態度をもち続けます。質問紙法といわれる心理テストを実際に体験し、自分自身について理解を深めながら、ひとのこころのありように迫る理論や技法を体験的に学びます。そのほか質問の仕方や面接の種類など、実際の現場の雰囲気を感じてもらいたいと思います。


11月1日の1年生「学びの技法Ⅱ」では、グランドにてゼミ対抗のドッチビー大会を行いました。少し寒かったですが、雪が降る前に野外で行うことができました。ドッチビーとは、軽くやわらかい素材で作られたディスクを投げるゲームですが、ルールはドッチボールとほぼ同じです。対戦の前には、先輩学生たちがディスクを投げるコツを教えてくれました。この行事を通じて学年での親睦を深めることができました。来年2月には日帰りの研修旅行を予定しています。楽しみですね。

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