【SPECIAL INTERVIEW】
学長 平野 良明 先生

保育プロジェクト2022.05.13

平野 良明 先生
札幌国際大学短期大学部 学長

各地で保育界のリーダーを担う人材を育成する

日本が進めようとしている教育の方向性として、Society5.0、ICT化による「ギガスクール構想」があります。そういう中で幼児教育が果たすべき役割として、教育・保育要領が示しているのは「遊びを通して総合的に子どもたちを育てていく」ということ。これは、情報化社会で育っていくにあたって、幼児期に人としての基本を育てていかなければならないということだと考えています。

五感を通して直接体験しながら、遊んで育つ。その遊びに教育的価値を加えるのが大人の役割です。ただ「遊んで楽しい」も大事だが、質の高い保育者というのは、その本質の大切さを学んだうえで、育ちの方向性を踏まえて、楽しい時間を子どもたちに提供していくのです。

保育界のバトンをつなぐ

職に就いて数年で辞めるではなく、仕事、育児中の働き方、育児がひと段落した後の働き方、いろんな経験を力にして、長く働いてもらいたい。さらに、管理職としても活躍して欲しいと思います。

実際、直接報告を受けることもありますが、何かのきっかけで園に連絡を入れた時、卒業生がそこの主任や園長になっていたということが多々あります。そしてそういった園に、就職や実習でお世話になる。そうやって国際での学び、国際での縁がつながっているのです。

楽しくなければ、大学ではない

学長として伝えたいことは、楽しく学んでもらいたいということ。我々はそこに心を尽くします。

知る楽しさ、知って考える楽しさ、学び合う楽しさ。こういったものを提供できるのがコクサイだと思っています。これら学ぶことの楽しさを経験しながら、自ら成長する実感を楽しみながら学んで欲しい。自らの心を耕しながら、現場に出ても伸びていく力を育てるのが我々の役割です。

今後の展望

本学には「国際化」「学生第一」「伸びしろ日本一」の3つの柱があります。

「国際化」について、保育英語コースが完成年度を迎えました。大学全体での英語プレゼンテーションコンテストでは、四大の学生も含まれているにも関わらず、表彰者の半数が保育英語コースの学生でした。英語力の向上はもちろん、全員が保育英語で学んだことを活かせる進路を選んでくれました。これは大きな成果です。

また、文部科学省が示している教育の方向性は「個別・最適」「協働的」な学びの提供。これを本学らしく実践していくために、学生全員で関わって一つの物を創り上げる、「わくフェス」を更にバージョンアップしていきます。その中で一人ひとりに個性を発揮してもらい、共感的な感動体験を提供していきます。

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